無論この書き込みも主観的だ。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050514k0000m040103000c.html
上リンク先は,尼崎脱線事故における記者会見席上で,読売新聞記者の罵詈雑言についての記事である。脱線事故一連の報道の中で,こんな出来事があったとは知らない人が多いかもしれない。それはあまり報道されなかったからであり,なぜ報道されなかったと言えば それはもうマスコミ身内の不始末だからであろう。


新聞・ニュース番組などの報道を見聞きすると,知らず知らずのうちに「それが事実」と思い込みがちになるのだが,勿論それは錯覚である。それらの情報は何者からか発信されているものであり,その何者かのフィルタを通されている。
新聞などはその新聞社ごとに,右・左の意見が露骨に操作されている。
フジテレビの買収問題の際,「TVの報道は新聞と違い,中立性が高い」などと云った意見が(主に既得権益側から)目立ったが,やはり操作はされている。特に視聴率の影響を多大に受けていて,つまるところ面白おかしい報道になっている感が強い。


例えばロドニー・ピアーズロドニー・キングの事件などは,余りにも一方的な報道しかなされなかった。(特に前者)*1
明らかに 世論が意図的にひとつの意見に歪められたものだろう。


大事なのは,客観性をやしなう,という事なんだろう。
しかし世の中に客観なるものは存在しない。それもまた,誰かの主観であるのだから。だが,与えられた情報を鵜呑みにするだけでなく そこから隠された情報を求めたり,また別の主観に耳を傾けたり・・・。
そうする事が 客観性をやしなう事なんだと思う。

*1:2つとも僕が高校時代の事件だが,これは当時はまだ僕がTVを頻繁に見ていた為。最近は殆どTV(特にニュース番組)を見ないから,新しい事件の具体例を挙げられない。このblogにはTVのカテゴリがあるのにねw