ἀπό μηχανῆς θεός。

おすすめの眼鏡っ娘魔女はわがママ!?に出てくるモンデキント……って言ったら,「そんなん判んねぇよ!」って返されました。
そらそうか。こんにちは,ゆかしです。


「マイナだけどお勧めのマンガはない?」って訊かれたので,幾つか紹介。
と言っても,いまいちマイナの基準も判らんのだけど。ウチにあるマンガは 大概マイナな気もするし(笑)。
一応 今回の基準では,辺境警備永遠の野原So What?ブレイク-エイジあたりはメジャとして判断。

IBARAGI 茨木

  • 島田まゆ
  • 全3巻
  • スコラ/スコラSC

ジャンルを書いてまうと,それがネタバレになってしまうんだけど……まぁ伝奇ものってコトで。タイトルから判るとおり,茨木童子の説話をもとにした話。一般には”羅生門の鬼”って言った方が 判り易いかも。


掲載誌休刊の影響で 幾つかの伏線が回収されないまま終わってしまうんだけど,それでも充分に面白い。特に1巻後半から2巻序盤にかけての展開が神


あとヒロイン真柴さんの表情がむっちゃセクシー。作中で『男の精も根も吸い尽くしてしまうような』『魔性の女』って表現がされるんだけど,まさにソレ。
こういうのもツンデレって言うんやろか?

ハイテンション根性ERS(コンジャラーズ)

今回紹介する中で 一番メジャかも。大きめの古本屋に行けば,比較的簡単に手に入ると思います。


芸能界,特に"お笑い"の世界を舞台にしたコメディ。
芸能界を舞台にしたマンガって数多くあるけど,その殆どは歌手orアイドルの物語,続いて役者の物語で,お笑いモノは滅多にない。この理由は マンガメディアには音が無いから『天才的な歌声』って一文だけで(ある程度は)歌手の才能を表現できるんだけど,お笑いに関しては 本当に面白くないと成立しないからだと推測できる。


で,このマンガはお笑いの部分もちゃんと面白い。
主人公3人も,『地方で夕方の帯番組を持ち 天下を獲ったコンビ』が東京進出,『かつて一発屋に終わった女性アイドル』がバラエティで芸能界生き残り,とむっちゃリアル。
中村かなこのマンガらしく,登場人物が 素晴らしいプライドを持っている。名作。

『晴天なり』シリーズ

文庫版が出ているので,今回の中では一番手にいれ易いかも。


3つの姉妹校に通う生徒・及びその家族を主人公にした オムニバス。
小・中・高校生が主要キャラとなるので,必然的に "自己"と"(広い意味で)世界"との関わり・付き合い方がテーマに。
この作品は ゆかしの中で特別です。言葉にすると どうしても安っぽく,陳腐になってしまうので”なぜ特別なのか”は書きません(書けません)が,特別なのです。

人面君

「内気な女の子の左手に,ある日突然 人面疽ができて……」ってあらすじ。
これだけを見たら なんとなくダークな雰囲気だけど,実際はライトなコメディ。コミックスの解説文には「人間と人面疽の異種生物交遊録!!」って書いてあるんだけど,まさにそんな感じ。
ライトな会話劇が楽しく,だんだん性格が変になるヒロインがステキ。


「1巻〜」って書いたけど,どうにも2巻が出る気配はなく。雑誌では あと3話分連載されていた様なので,2巻(或いは完全版)が出るのをやんわり期待。

ルナティックLOVERS

ファミ通がコミック部門に力を入れだした頃,アバタモ☆エクボと交代で隔週連載されていた作品。
設定は,日常の中に 宇宙人が現れてドタバタに巻き込まれるというもの。まぁありがちなんだけど,とりうみ詳子の線の細いイラストと,淡々としたドタバタ(矛盾にあらず)で,説明しがたい妙な雰囲気を作り出していてハマる。
頭にクロレラが生えます。

鉄人倶楽部

高校部活でのトライアスロンもの。連載当時(20年近く前)珍しかったけど,今でも充分に珍しい設定。
主人公は水嫌い,金持ちライバルキャラ,外国人ライバルキャラ,ラブコメなと,王道的な展開で気持ち良く話が進む。全2巻なので,少々駆け足な感もあるけど。
絵もすっきりとしていて綺麗。


余談だけど,登場人物の名前には法則があって。
メインキャラの池田・島田・佐野だけでは,よくある苗字なので気づけないけど。(逆に言えば,メインキャラの名が ここまでフツーなのも珍しい)
ライバルが仲田に マイケル・ラインバック,ヒロイン憧れの先輩は川藤幸三(笑)。
もちろんシマダにはムネヒコとアキヒロがいますw